歪んだ刷り込みによって自己評価が低くなり、自ら選択し決定することができなくなっちゃうお話は前回したのだけどね、その刷り込み、実は自分でも知らず知らずのうちにしちゃってるかもしれないのよ。
「あたしはダメ人間だわ」
「どうせ私なんて。」
「私には無理」
どこかでそんな風に思っているってことない?
記憶が関係する潜在意識が自分の評価を低くしてしまっていること、気付いてない人が多いの。
今回は記憶についてお話しするわね。
短期記憶と長期記憶
記憶には「短期記憶」と「長期記憶」っていうのがあるの。短期記憶は長期的に記憶する前にとりあえず情報を保存したり、長期記憶から情報を引き出すときのヒントにしたりする一時的な保管場所みたいなものなのね。
短期記憶は時間が経ったり、新しいことを覚えたらすぐに忘れてしまうの。長期記憶は、脳が本格的に情報を保存してくれるハードディスクみたいなものね。
ハードディスクだから容量が決まってるので、何でもかんでも覚えてくれるわけではないのね。
海馬っていう場所で、自分に必要なものだけを選んで長期保管するために大脳皮質っていう場所に保管しているの。
あなたが必要としている記憶とは?
その海馬はね、何を基準にして情報を選んでいると思う?
海馬は「生命維持に必要不可欠」と判断した情報だけを選んで長期記憶しているの。
あっ!
だからあんなに勉強したのに、覚えられなくて苦労したんだ!
っていう人いない?
勉強って、生命維持に直接は関係ないものね。
でも生命維持に関係ない勉強も、効果的な記憶のしかたによっては、長期記憶に入れることができるの。
ではどうすれば海馬に「必要不可欠な情報」と判断させることができるの?
方法は、、、
海馬を勘違いさせるの。
勘違いさせるために、何度も何度も復習するの。
「これは必要なのよー!」って。
ちょっと覚えたことって、すぐに完全に消えるわけではないのね。
たくさんありすぎて、思い出せなくなっているだけなの。
でも実は無意識な部分に保存されてるのよ。
無意識な部分の記憶は、だいたい一ヶ月ぐらい保管されてるの。一ヶ月ぐらいするとだんだん薄れちゃうのね。
だから、1カ月以内に復習するの。
脳科学的に効率的だと言われている復習の方法は、
情報を得た翌日に1回目の復習をするの。そして、その1週間後に2回目の復習をして。
さらに2週間後に3回目。
さらに1カ月後に4回目。
全部で4回ね。
そうして復習することで、海馬が必要不可欠なことだと勘違いして記憶してくれるのよ。
記憶って、こうして作られるの。
じゃあ、記憶が深く関係してくる潜在意識、どう関係してるのかは、次回お話するわね。